「運動が得意な子にしてあげたい」。そう思うと、つい走る速さやボールの上手さが気になります。でも幼児期に大切なのは、きれいなフォームよりも、体を動かすことを好きになること。ソファのクッションをまたいだ一歩も、床の線から落ちないように歩いた三歩も、未来の体をつくる小さな冒険です。

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運動神経は「いろいろな動き」の中で育つ
走る、跳ぶ、くぐる、投げる、止まる、バランスを取る。幼児期は一つの競技を上達させるより、たくさんの動きを遊びの中で経験する時期です。WHOは、3〜4歳の子どもに、一日を通して少なくとも180分のさまざまな身体活動を勧め、そのうち60分以上は息が弾むような活動としています。まとまった運動時間だけでなく、買い物まで歩く、階段を使う、音楽に合わせて踊る時間も含めて考えられます。
「できた?」より「もう一回やりたい?」
上手さを測る言葉より、楽しさを確かめる言葉が、子どもを次の一歩へ連れていきます。
おうちで3分、クッション探検
- またぐ—クッションを一つ置き、ゆっくり大またで越えます。
- くぐる—大人の腕や安全な布のトンネルをくぐります。
- ぴたっと止まる—音楽が止まったら動物のポーズで静止します。
大人は「速く」ではなく「そっと」「大きく」「ゆっくり」など、動きの質を表す言葉を添えてみましょう。転びそうな場所を片づけ、裸足または滑りにくい履物で行います。
今日の小さな一歩
帰宅までの道で「白い線だけ歩こう」「次の木まで小さな歩幅で」と一つだけ遊びを足してみてください。運動は特別な予定ではなく、暮らしの中にそっと置けます。
参考資料
WHO: Guidelines on physical activity, sedentary behaviour and sleep for children under 5 years